ハチミツの認知症予防効果の真実

以前、ビートたけしさんの番組『名医とつながる!たけしの家庭の医学』で取り上げられて話題になった「ハチミツの認知症予防効果」。

 

その仕組と実際のところとは。

 

謎が解明され始めた認知症発症のメカニズム

 

近年イギリスの名門セントラル・ランカシャー大学の研究チームが認知症を引き起こす原因物質「LPS」を発見し、認知症の発症のメカニズムの解明が一歩前進しました。

 

LPSは体内にある常在菌が出す毒素で、程度の差はあれど日々発生しているものだそう。

 

これが何らかの原因で異常に増加すると、脳細胞をはじめとする細胞が炎症を起こし、その結果、脳細胞が死滅して認知症発症の原因になるといいます。

 

LPSが急増しているか否かの確認は意外と簡単で、異常発生している人は口臭がひどいんだとか。

 

歯周病などの一部の悪玉菌がLPSを発生していることがあるためで、特に朝起きてすぐの臭いがひどい人は要注意です。

 

このままLPSが異常増殖し続ける前にどうにかしたいところですが、歯磨きで悪玉菌を減らすことはできてもLPSは減らせません。

 

ではどうやってLPSを減らすか、ということで、登場するのがハチミツです。

 

 

ハチミツの認知症予防効果とは

 

LPSの異常増殖を防ぐのに有効とされたのがハチミツが持つフラボノイドです。

 

『たけしの家庭の医学』によると、ハチミツと同じフラボノイドを含む「プロポリス」でもLPSの異常増殖を防ぐ効果が証明されているということでした。

 

そもそも「プロポリス」はミツバチが作り出す天然の抗菌・抗生物質であり、今回注目された認知症予防のほか、インフルエンザや風邪、花粉症、そして生活習慣病を予防する働きがあることもわかっています。

 

生活習慣病は万病の元と言われ、様々な合併症を引き起こします。

 

認知症を発症している人の6割以上は生活習慣病を患っていることを考えると、まずは生活習慣病を予防することが認知症予防にもつながる、とも考えることができ、その意味でもハチミツは有効です。

 

 

プロポリスに期待される働きと効率的な摂り方

 

九州大学や中国の研究機関の国際研究グループが7年にわたる研究の結果、12ヶ月以上「プロポリス」を摂取することで、高齢者の認知機能の低下や全身性炎症を低減することができると判明しました。

 

つまり、認知症の予防のみならず症状の軽減効果も期待できるということです。

 

問題は、どうやって摂取するかということ。

 

ハチミツ、ハチミツと言っていますが、重要なのはハチミツに含まれるフラボノイド、またはハチの巣から採れるプロポリスです。

 

ハチミツなら何でもいいというわけではなく、大事なのは、フラボノイド、またはプロポリスが含まれているかどうかであり、45度以上に加熱されたハチミツは、本来含まれている抗菌作用が失われているということ。

 

「純粋はちみつ」と書いてあったり、寒くなったときに結晶化すれば加熱処理していないというわけでもなく、きちんと容器に書いてあるケースもあればそうでないこともあり、加熱か非加熱かの判断は難しくなっています。

 

確実に摂取するにはそのものズバリ「プロポリス」を摂取したほうが良いでしょう。

 

もう一つ、近年話題のマヌカハニーも優れものです。

 

マヌカハニーはたとえ加熱されていても栄養素が失われていないのが特徴です。

 

認知症予防に加えて、抗癌作用ではプロポリスの上をいくという研究結果もあります。

 

適量は、スプーン1杯。

 

そのまま、またはヨーグルトやハーブティーに入れて、おいしく病気が予防できたらいいですね。

 

 

 

まとめ

 

ガムと認知症予防の関係でも歯周病予防の大切さに触れられていました。歯がないと噛む機会が減り血流が悪くなり…ということでしたが、歯がなくなる大きな原因である歯周病自体がLPSを発生する原因になっているなら、より一層歯は大事にしなければいけないと改めて思いました。

 

血管が固くなれば脳疾患のリスクに繋がり、脳血管性認知症の原因になりうると思うと、オメガ3も大事。

 

日々の積み重ねが生活習慣病になり、そして認知症に繋がると思うと、気をつけなければいけませんね。

 

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